ビジネスローン

社長必見!ビジネスローンで事業資金を借入れる秘訣

経営者なら、ビジネスローンという言葉を一度は目にしたことがあるかと思います。

ビジネスローンの場合、審査がプロパー融資などと比べて迅速に行われるため、借りる側にとって使い勝手がいいものです。

ビジネスローンには色々なものがあり、比較的審査が通りやすいのは、ノンバンク系のものになります。

でも、ノンバンク系だと、通常、金利や手数料などが高くなります。

返済が借入れた翌月に一括で、というものまであります。

今回は、ビジネスローンを使った借入について、経営者として知っておきたい事項や資金調達の専門家としてプロが厳選したビジネスローンについて、中小企業の資金調達のサポートしている経験を元に、お伝えしましょう。

目次

【1】ビジネスローンとは

ビジネスローンとは、中小企業者向けの無担保事業者ローンの事を言います。ビジネスローンは、銀行や信用金庫が行う銀行系ビジネスローンと、消費者金融や信販会社が行うノンバンク系ビジネスローンがあります。資金使途は、問われませんので、自由に使うことができます

【2】ビジネスローンのメリットとデメリット

2-1.メリット

(1) 無担保
無担保が前提の為、担保の有無が審査に影響されません
(2) 第三者の保証人なし
法人の場合、経営者の連帯保証は必要ですが、第三者の保証は不要です
(3) ローンカード型ならいつでも借入返済が可能
ローンカードが発行され、融資枠の範囲内であれば、返済・借入がATMで自由にできます
(4) 総量規制は対象外
貸金業法で、借入金額は、総額で年収の1/3以内と規定されています。これを総量規制といいます。但し、ビジネスローンの場合、総量規制の対象外となる為、年収に関係なく借入をすることが出来ます。

2-2.デメリット

(1)無担保・保証人なしであるからこそ、金利は有担保ローンよりも高い
回収不能のリスクがある為、金利が高くなります。但し、担保(不動産・売掛債権など)があれば、貸し倒れした場合でも、資金の回収が可能となる為、金利が低く審査に通りやすくもなります。
不動産や、売掛債権などの担保があるのであれば、担保ローンを選ぶことをオススメ致します。但し、担保を失うリスクがあることも覚えておきましょう。
(2) 希望金額が出ないこともある
事業規模や返済能力により、審査結果では、申込金額より減額されることもあります。減額されることも加味して、申込をしましょう。

【3】ビジネスローン会社の選び方のポイント

3-1.金利は上限金利で比較して選ぶ

信用力が高くなければ、上限金利での借入となります。その為、上限金利を比較し、低いところで申し込むのが良いでしょう。

3-2.融資実行までのスピードで選ぶ

即日融資が可能というところもあります。申込をしてから、融資を受けるまで、どれくらいかかるのかを比較し、出来るだけ早く融資が出るところを選びましょう。

3-3.ローンカード型かどうかで選ぶ

ローンカード型の場合、コンビニや銀行のATMで借入をする形になりますので、基本的に、24時間365日いつでも借り入れが可能です。利便性で選ぶのであれば、ローンカード型でしょう。但し、スコアリングシステムの審査結果のみでの判断となる為、赤字や税金滞納をしている場合は、ローンカード型は、通りません。その場合は、事業融資型のビジネスローンの方が柔軟性が高い為、通る可能性があります。

3-4.会社のタイプで比較して選ぶ

銀行系のビジネスローンの場合、金利は低めに設定されているというメリットはありますが、融資金額が低く、審査期間も長く、提出資料が多い、返済期間が短いなどのデメリットがあります。
それに対し、ノンバンク系のビジネスローンは、金利は高いものの、融資金額が高く、審査期間が短く、手続きが簡単で、返済期間も長く設定されています。
少しでも早く資金調達をしたい、返済期間を長くしたいという場合は、ノンバンク系のビジネスローンを選んだ方が良いでしょう。
但し、即日・低金利をうたっている場合、悪徳業者もいます。審査ほとんどなしで融資可能と勧誘してくるところは、避けましょう。

【4】ビジネスローンの審査が易しい金融機関か厳しい金融機関かを見分ける方法

4-1.金利が高い方が審査は甘い可能性が高い

ノンバンク系のビジネスローンは、銀行系に比べ金利が高くなっておりますが、その分、提出資料は、決算書のみで、審査が甘くなっているケースが多くあります。
また、審査基準が各社で違う為、A社に断られてもB社では審査が通るということもあります。1社の審査が通らなかったとしても、めげずに、少し金利が高めのところに、申し込んでみましょう。

4-2.ローンカード型のビジネスローンよりも、事業融資型のビジネスローンの方が審査は甘い可能性が高い

ローンカード型は、スコアリングシステムでの結果のみでの審査となる為、融資審査期間が短く、利便性も良いのですが、決算書が良くないと、現在の業績が良くても審査に通りません。
その点、事業融資型の方が、審査が柔軟に行われることや利用限度額が大きいことなどがあります。

4-3.手よりも中小のビジネスローン会社の方が審査は甘い可能性が高い

申込は、大手ビジネスローンに集中しております。
その為、規模が大きくない、地域密着型のビジネスローン会社の場合、大手の会社よりも、審査は甘くし、顧客数確保をしております。
また、ビジネスローンに新規参入を始めた会社なども、同様に、顧客数確保の為、審査が甘くなっております。

4-4.総括

ビジネスローンには、審査期間・金利・最大融資金額に差があります。あなたが何を重要視するのか、どこがあっているのかを見極め、利用目的に合ったところに申し込んでみて下さい。

【5】ビジネスローンの審査に落ちた時の選択肢「ファクタリング」とは

5-1.ビジネスローンで審査が落ちる理由

ビジネスローンの審査に落ちるときは、主に下記の➀~➃のどれかに当てはまっています。
あなたの会社がどれかに該当していないかチェックしましょう。

➀赤字決算の場合
会社の利益自体が赤字の場合は、返済自体不可能です。プラスのキャッシュフローがどれくらい出ているかが審査通過の重要な項目になります。CFがマイナスの場合はビジネスローンの審査には通過しません。

➁銀行のリスケジュール中
銀行のリスケ中(返済条件の変更中)ということは、通常の返済金額を支払えない状況ということです。リスケ中は信用情報にも情報が掲載されてしまうので、ビジネスローンの審査には通りにくくなります。

③税金や社会保険の滞納
税金と社会保険を一年以上滞納していて、金額が高額だった場合には、差し押さえの対象となります。差し押さえがあったときには、税金や社会保険の支払の方が、ビジネスローンの債務支払いよりも上に優先順位が来てしまいます。したがって、税金や社会保険の滞納がある場合には、ビジネスローンの審査に通らないことがあります。

➃創業して間もない会社
ビジネスローンにはおいては、会社の事業歴がポイントになります。
起業して5年以内に9割の会社が倒産してしまうのが現状ですから、会社の営業年数は、それだけ安定した収入があるという見方で評価されます。
したがって、業歴の浅い企業はビジネスローンの審査に通りにくくなります。

5-2.ビジネスローンで審査落ちになった時の、次の選択肢としては

➀他の会社のローンサービスに申し込む
➁家族、親戚、友人、知人に借りる
③資金繰りを改善して一定期間耐える
➃既存の借入の枠の増枠申請を行う
⑤ファクタリングサービスで資金調達する
などがありますが、

今回お勧めしたいのは「ファクタリング」という資金調達方法です。

5-3.ビジネスローンの審査落ち後の選択肢としてファクタリングは有効

ファクタリングとは、「売掛金の即現金化」のことです。

翌月入ってくる予定の売掛金をファクタリング会社に買い取ってもらい、その買い取り金額がその場で現金化されるというものです。
「翌月入る予定のお金を、手数料を払うことで、すぐに入手する」というイメージです。
注目すべき点は「入金までのタイムラグの解消」という部分です。

銀行融資やノンバンクでの融資がダメな場合でも、利用できる可能性がある資金調達の一手法です。
急ぎで資金が必要になった場合に、一時的に利用するためのものです。

ビジネスローンの審査に落ちても、信頼できる売掛債権があれば、ファクタリングは通る可能性が、あります。
審査に必要な書類も、ビジネスローンと差違はありません。審査期間が短く、決済までの時間も短期間で可能なため、ビジネスローンの審査に落ちた際は、ファクタリングに申し込むことをお勧めいたします。

【6】ビジネスローン厳選5社のご紹介

6-1.事業者向け「ORIX CLUB CARD」(オリックス・クレジット)

(1)サービス内容
オリックス・クレジット株式会社は、オリックスグループの総合信販会社で、住宅ローン、目的ローン、事業者向けローンなどを取扱いしています。
アプラスで利用できる事業者ローンは、事業者向けの「ORIX CLUB CARD」があります。資金使途が自由なローンです。利用可能枠の範囲内であれば、お借入れ・ご返済は自由に活用できます。
(2)メリット
実質年率は6%~17.8%と比較的良心的です。
電話やインターネット(パソコン、携帯電話)で、借入れが可能。
(3)デメリット
最大融資金額が500万円迄です。
(4)融資額と利息
融資額:50万円〜500万円
実質年率:6%~17.8%
担保・保証人は必要なし。
(5)貸付条件
・業歴1年以上の個人事業主又は法人格を有する事業の代表者
・年齢は満20歳以上、69歳未満の個人事業主に限る
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・確定申告書類、個人事業主の場合は、経営状況申告書も必要
・現在の事業状況および今年度の各種計画(事業計画、収支計画、資金計画)の提出が必要な場合あり

6-2.ビジネスローン「融活力」(三菱東京UFJ銀行)

(1)サービス内容
融活力は、三菱東京UFJ銀行が行っているビジネスローンです。
カードローン型のように借入や返済を自由に行えるわけではありませんが、融資額が高めのローンとなっております。
(2)メリット
実質年率は2.35%~9%と低利率です。
(3)デメリット
ノンバンク系のビジネスローンと比べると審査に時間がかかる
(4)融資額と利息
融資額:500万円~5,000万円
実質年率:年2.35%~年9.00%
担保・保証人は必要なし。
(5)貸付条件
・確定した決算書2期分をご提出可能なこと
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)
・商業登記簿謄本
・納税証明書

6-3.スモールビジネスローン(東京都民銀行)

(1)サービス内容
スモールビジネスローンは、東京都および東京商工会議所の支援によって生まれた東京都民銀行のビジネスローンです。各企業に向けた細分化された融資を行っています。
(2)メリット
実質年率は2.35%~9%と低利率です。
(3)デメリット
ノンバンク系のビジネスローンと比べると審査に時間がかかる
(4)融資額と利息
融資額:50万円以上1000万円以内
実質年率:年4%~年9.00%
担保・保証人は必要なし。
(5)貸付条件
・従業員数30名未満の法人及び個人事業主の方
・設立及び営業2年以上の方
・決算書1期分、個人事業主は、確定申告書および付属の青色
・本人確認書類(運転免許証やパスポートなど)

6-4.スタービジネスカードローン(東京スター銀行)

(1)サービス内容
スタービジネスローンは、東京スター銀行のカード型ビジネスローンです。
(2)メリット
実質年率は6.5%~14.5%と低利率です。
借入限度額の範囲内ならいつでも借入れが可能
(3)デメリット
ノンバンク系のビジネスローンと比べると審査に時間がかかる
(4)融資額と利息
融資額:50万円以上500万円以内
実質年率:年6.5%~14.5%
担保・保証人は必要なし。
(5)貸付条件
・営業年数1年超の事業を営んでいる法人代表者・個人事業主の方。
・契約時の年齢が満20歳以上満65歳以下の方。
* 但し申込時の年齢が満20歳以上の方。
・保証会社(オリックス・クレジット株式会社)の保証が受けられる方。

6-5.ご融資どっとこむビジネスローン

(1)サービス内容
ご融資どっとこむは、2009年設立の総合金融業者です。規模は小さいですが、全国対応をしており、対応がスピーディーです。
(2)メリット
審査から実行までの期間が短い
(3)デメリット
カード型ではないので、返済が銀行振込もしくは、口座引き落とし
(4)融資額1万円~1億円
実質年率:年7.3~20%
担保:保証人は必要なし。
(5)貸付条件
・契約時の年齢が満20歳以上満70歳以下の方。
・健康保険証
・運転免許証
・所得証明書
・決算書
・商業登記薄謄本
・住民票
・印証(会社・個人)

6-6.不動産活用ローン(三井住友トラスト・ローン&ファイナンス)

(1)サービス内容
不動産活用ローンは、三井住友信託銀行グループの三井住友トラスト・ローン&ファイナインスが行っているサービスです。
(2)メリット
最速で1週間
(3)デメリット
不動産担保が必要
(4)融資額と利息
融資額:300万円~10億円
実質年率:年15%以下
担保:不動産
保証人:不要
(5)貸付条件
不動産登記簿謄本、公図、身分証明書などの必要書類

【7】まとめ

日本政策金融公庫・信用保証協会・銀行融資と比べると、ビジネスローンは、審査期間が短く、審査も通りやすいというメリットは、ありますが、長期的に借りてしまうと、経営を圧迫することにもなります。
あくまでも、ビジネスローンは、短期的な利用にとどめ、長期的な借り入れは、日本政策金融公庫・信用保証協会・銀行融資にしましょう。
困ったときに、融資を受けれるよう、資金繰りに困っていなくても、不測の事態を想定し、資金に余裕を持たせておくことが重要です。

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